さぁちゅんです~♪
西宮えびすに残り福をいただきに行った後、「芦屋市谷崎潤一郎記念館」まで行ってみました。
阪神電車で「芦屋駅」まで行き、そこから徒歩約15分と書いてありましたが、実際にはもうちょっとかかりました。
駅の地図で図書館や美術館が隣にあるのを確認し歩き出しましたが、大きな建物を見つけて美術館か図書館に違いないと思って前まで行ってみると、マンションだったりで、ちょっと道に迷いました。
帰りは会館の人に聞いて、バスに乗って駅まで帰りました。
JRと阪神の芦屋駅前から、バスが15分に1本くらい出ているので、「緑町(美術館前)」まで乗って行かれるといいと思います。
まずはこちらから→にほんブログ村 京都食べ歩き
「芦屋市谷崎潤一郎記念館」。

谷崎潤一郎が昔住んでいた邸宅を記念館にしてあるのだと、私は思い込んでいたのですが、新しく建築されたものでした。
少々がっくり・・・・。

谷崎潤一郎の関西での最後の住居、京都・潺湲亭の庭を模した日本庭園。

学生のときに、谷崎潤一郎の作品はけっこう好きで、たくさん読みました。
でも本人の写真を見たのは初めてです。

夫人や遺族から贈られた500点を中心に、原稿、書簡、書籍、日用品などが展示されています。

谷崎潤一郎は3度結婚しています。
右から、最初の妻 千代、2番目の妻 丁未子、3番目の妻 松子。
3回とも色々と訳ありです・・・・。

最初の妻 千代とはうまくいかず、友人の佐藤春夫が千代に相談を受けるうちに、同情から恋心を抱くようになっていきます。
それを察した潤一郎は、春夫と千代との結婚を、一時承諾しますが、その後それを翻したことで、佐藤春夫と絶交してしまいます。
その陰には、谷崎と千代の妹セイ子との関係がありました。
セイ子に結婚を申し込んだけど、断られたので、千代とやっぱり別れたくないとなったようです。
谷崎潤一郎は、かなりややこしい人です。
その後すぐに、2番目の妻 丁未子と結婚しますが、その時にはすでに心には3番目の妻 松子がいました。
二人が出会った時、松子は船場の大店の奥様(ごりょんさん)でした。
結婚して間もなく丁未子と別居し、松子と同棲を始めます。
あきれるほど、谷崎潤一郎、ややこしい人です。

48歳の時、晴れて松子と結婚しますが、結婚生活はかなり風変わりなものだったようです。
「春琴抄」を執筆中には、妻の松子に給仕をして、自分は次の間に下がって奉公人の箱膳で食事をとるといった具合に、使えていたそうです。

谷崎が小説の世界を現実の世界に再現することに、松子夫人はいつも付き合ってあげていたそうです。

「細雪」が、谷崎潤一郎の作品の中で一番好きです。
何度も読みましたが、もう長いこと手に取っていません。

「細雪」に登場する蒔岡家の四姉妹は、松子の姉妹たちと娘がモデルになっています。
大阪船場の上流家庭の暮らしがそのまま描かれています。

私がちょうど高校生の時、市川崑監督の映画「細雪」が封切られました。
蒔岡家の四人姉妹「鶴子」「幸子」「雪子」「妙子」を岸惠子、佐久間良子、吉永小百合、古手川祐子がそれぞれ演じていました。
友人たちと見に行って、すっかり感化された私たちは、そろって着物を着て平安神宮に行きました。
今思うとちょっとイタイ子たちですが、当時は楽しかったなぁ~。

小磯良平の手による「細雪」挿し絵の原画。
挿し絵も超巨匠なんですね。
展示はそんなに数があるわけではないのですが、見ごたえがあり、ゆっくりと楽しむことが出来ました。
ちなみに芦屋川の方に、谷崎と松子夫人が暮らした邸宅が残っているそうです。
そちらもぜひ一度見に行ってみたいです。
「谷崎潤一郎記念館」
兵庫県芦屋市伊勢町12-15
TEL 0797-23-5852
開館時間 午前10時~午後5時(入館は4:30まで)
休館日 月曜日(月曜が祝日の場合は翌日)12月28日~1月4日
観覧料 一般300円 大・高生200円 こちらにも京都のおいしい情報満載です。


↑ お手数ですが、クリックしてくださいませ。おねがいします~!
旅休ドットコム